地籍調査の目的と必要性
[2021年4月1日]
みなさんが所有されている土地の境界は、はっきりしていますか。境界がはっきりしていないために問題がおきたことはありませんか。
私たち一人ひとりの記録として「戸籍」があるように、土地の記録として「地籍」があります。ところが地籍の記録は明確になっていないのが実情です。
現在、みなさんの所有されている土地のもとになっている土地登記簿謄本や地図(公図)は、土地改良等による区画整理実施地区を除きほとんどが明治時代初期の地租改正の際に作成されたものです。当時の測量技術の未熟さと長い年月を経ているため、実際の土地と登記簿や公図の内容が異なる場合があります。
また、土地の位置や境界などは、先祖代々言い継がれてきたものが多く、その間にあいまいになり間違った情報となっているものがあり、そのことが大切な土地の境界争いの原因ともなっています。
このような問題を解決し、みなさんの大切な財産を永続的に保全し、次世代へ正確な地籍情報を提供するため、また、行政サービスの向上と地域経済活動の活性化を図るためにも、地籍調査は重要な基礎調査と考えます。
自分の土地(財産)をはっきりさせておくことは、本来所有者自身でしなければならないことですが、多くの費用と労力を要するため、所有者個人ですることは大変困難です。そこで、国土調査法に基づき、国、県、町の費用で地籍調査を実施しますので、みなさんのご理解とご協力をお願いします。
項目 | 全国 | 千葉県 |
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調査対象面積 | 287,966平方キロメートル | 4,897平方キロメートル |
元年度末調査済 | 148,486平方キロメートル | 786平方キロメートル |
進捗率 | 52% | 17% |
全市町村数 | 1,741 | 54 |
調査完了市町村数 | 578 | 4 |
調査完了割合 | 33% | 7% |